昔話シリーズ その6 河童のお礼

昔話シリーズ その6 河童のお礼

ある日、庄屋さんの家にお侍さんがやってきます。

お侍さんは庄屋さんに

「お願いがある。」

と言うのですが、オドオドしているし、服は濡れているので庄屋さんは、

「このお侍さんは河童が化けている!」

と気がつきます。そこで、河童だと見抜いた上でお願いを聞くことにしました。

河童は

「私はキラキラ光る金物が苦手です。しかし、川の中の家の近くにキラキラ光るものが落ちていて困っている。」

と言うのです。庄屋さんが川の中に落ちている鍬【くわ】の先を見つけて拾ってあげると、河童は安心して帰ることができるとお礼を言って家に帰っていきました。

次の日から毎朝庄屋さんの玄関の前にたくさんの魚が置かれるようになりました。

庄屋さんは河童のお礼だと気がつき、みんなで魚を分けました。

しばらくは毎日魚が届いていたのですが、ある日庄屋さんの家族が誤って包丁を玄関の近くに置いておいてしまいました。

すると、その日から河童のお礼は届かなくなってしまいました。

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