昔話シリーズ その8 宝の下駄

昔話シリーズ その8 宝の下駄

昔、ある村に貧乏な男の子と病気の母親がいました。

ある年の年末、もうすぐ正月なのに、男の子の家には一粒の米もありませんでした。

そこで、親戚のおじさんの家にお金を借りに行きましたが、権三(ごんぞう)おじさんはお金を貸してくれませんでした。

男の子がおじさん家から帰っていると、変な仙人が空から降りてきて、「履いて転べば、背が縮むかわりに小判が一枚出る」という、不思議な一本歯の下駄をくれたのです。

男の子は三回転んで小判を三枚出し、母親の薬と正月の餅を買いました。

しばらくするとこの噂を聞いた権三おじさんがやってきて、宝の下駄を強引に借りていきました。

欲張りな権三おじさんは、大きな風呂敷の上で何度も何度も転び、沢山の小判を出しましたが、自分の身長も小さく縮んでいる事に気が付かず、とうとう小さな虫になってしまいました。

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