~体の中を休まず走る「命の運び屋」~
みなさんは、転んでひざをすりむいたとき、赤い血(ち)が出たことがありますか?
血液(けつえき)は、ただ赤いだけの液体ではありません。
じつは、わたしたちが生きるために、とても大切な仕事を毎日休まずしている「体の中のはたらき者」なのです。
人の体の中には、血管(けっかん)という細い道があり、その長さを全部つなげると、なんと地球を2周半くらいする長さになるともいわれています。
その道を、血液はずっと流れ続けています。
血液の大きな仕事
血液には、主に4つの大切な仕事があります。
① 酸素(さんそ)を運ぶ
わたしたちは呼吸(こきゅう)をして、空気の中の「酸素」を体に取り入れています。
でも、酸素はそのままでは体じゅうに届きません。
そこで活躍するのが、血液の中にある「赤血球(せっけっきゅう)」です。
赤血球は、肺(はい)で受け取った酸素を、全身の細胞(さいぼう)まで届けています。
細胞は酸素を使ってエネルギーを作っています。
つまり、血液がないと、わたしたちは動くことも、考えることもできないのです。
② 栄養(えいよう)を運ぶ
ごはんやパン、野菜などを食べると、体の中で細かく分解されて栄養になります。
その栄養を、血液が全身へ運んでいます。
たとえば、
- 筋肉を作るたんぱく質
- エネルギーになる糖(とう)
- 体を元気にするビタミン
などを、必要な場所へ届けているのです。
血液は、まるで「体の宅配便(たくはいびん)」のようですね。
③ いらないものを集める
細胞が働くと、二酸化炭素(にさんかたんそ)や老廃物(ろうはいぶつ)という、いらないものが出ます。
血液は、それらを回収(かいしゅう)して、
- 肺
- 腎臓(じんぞう)
- 肝臓(かんぞう)
などへ運び、体の外へ出す手伝いをしています。
もし血液が回収してくれなかったら、体の中にゴミがたまってしまいます。
④ ばい菌(きん)と戦う
血液の中には、「白血球(はっけっきゅう)」という細胞があります。
白血球は、体に入ってきたばい菌やウイルスを見つけると、攻撃して体を守ります。
白血球は、まるで体の「パトロール隊」や「警察官」のような存在です。
風邪(かぜ)をひいたときに熱が出るのは、白血球ががんばって戦っているからでもあるのです。
血液は何でできているの?
血液は、主に4つの成分でできています。
| 名前 | はたらき |
|---|---|
| 赤血球 | 酸素を運ぶ |
| 白血球 | ばい菌と戦う |
| 血小板(けっしょうばん) | 血を止める |
| 血しょう | 栄養などを運ぶ液体 |
血小板ってなに?
ケガをしたとき、しばらくすると血が止まりますよね。
これは「血小板」のおかげです。
血小板は、傷ついた場所に集まって、ふたをするように固めます。
もし血小板がなかったら、小さなケガでも血が止まらなくなってしまいます。
心臓(しんぞう)と血液の関係
血液を全身へ送り出しているのが「心臓」です。
心臓はポンプのように、
ドクン、ドクン
と動きながら、血液を押し出しています。
みなさんが寝ている間も、勉強している間も、心臓は一度も休まず働いています。
1日に約10万回も動いているといわれています。
血液型ってなに?
人には、
- A型
- B型
- O型
- AB型
などの血液型があります。
これは、赤血球の表面の違いによって分かれています。
輸血(ゆけつ)という、ほかの人の血を体に入れる治療では、血液型を合わせることがとても大切です。
血はどうして赤いの?
血液が赤いのは、「ヘモグロビン」という物質が入っているからです。
ヘモグロビンは鉄(てつ)を含んでいて、酸素を運ぶ役目があります。
だから、鉄分が不足すると、貧血(ひんけつ)になることがあります。
血液を元気にするには?
血液を元気に保つためには、
- バランスよく食べる
- よく寝る
- 適度に運動する
- 水分をしっかり取る
ことが大切です。
特に、
- レバー
- ほうれん草
- 赤身の肉
- 魚
などには、血を作る鉄分が多く含まれています。
まとめ
血液は、
- 酸素を運ぶ
- 栄養を届ける
- ゴミを回収する
- ばい菌と戦う
という、とても大切な仕事をしています。
そして、その血液を動かしているのが心臓です。
わたしたちが元気に生きられるのは、体の中で血液が24時間ずっと働いてくれているからなのです。
みなさんの体の中でも、今この瞬間、たくさんの血液が元気に走り回っていますよ。


